油絵の修復 2

2005年油彩作品修復例  F20号位の薄いキャンバスに油彩

依頼主は旅行でよくアフリカに行き現地の絵を好きになりいくつか購入してきたが、できるだけ持ち運びが楽になるようにキャンバスの木枠から作品をはがして丸めてもって帰ったのだが丸め方が悪かったのだろう、表面にヒビが入りひどい場所では絵の具が剥落していた。

まず作品を水でよく延ばし表具をするときのように裏を楮紙でしっかり裏打ちをして数日乾燥させておいた。その後剥落部分をパテ埋めしてアクリル系の顔料で色合わせをして慎重に塗っていった、その後表面にニスをかけてつやを出し全体の調子を合わせていった。完全な修復までもう一歩であったがかなりよく直ったと思う、そして特注の額に入れて仕上げにした。